糖尿病眼手帳は、2020年3月末現在で280万部以上が発行されています。第3版が世にでた2014年には糖尿病網膜症は視覚障害原因疾患の第2位でしたが、現在第3位とその順位をよい意味で下げています。糖尿病眼手帳が、内科・眼科の診療連携ツ-ルとして広く活用され、治療の放置・中断が減少に貢献したこともその一因であると自負しております。
今回の改定は、厚生労働省の斑会議の答申に基づき、眼科受診間隔の目安をより実臨床に即したものとし、また広く糖尿病黄斑浮腫治療に用いられるようになった抗VEGF薬の投与歴を記録する欄を設けました。
糖尿病眼手帳の改訂第4版が、患者様により実臨床に即した受診間隔の目安を示し、抗VEGF薬の投与歴などの、診断・検査・治療に関する最新情報を、内科医・眼科医が共有できる一助になれば幸いです。